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ファクタリング業者の「審査」が実際に見ているポイント──中の人の視点で

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「ファクタリング業者の審査って、結局どこを見ているのか分からない」「自社のような財務状況でも通るのか」「銀行融資の審査と何が違うのか」。資金繰りに困って初めてファクタリングを検討した経営者の方から、本当によく聞かれる質問です。

申し遅れました、藤田浩平と申します。新卒で信用調査会社に4年、その後ファクタリング会社の営業と審査部門に約8年在籍し、現在は独立して中小企業の資金繰りコンサルをしています。業界の内側を見てきた人間として正直に言いますが、ファクタリング業者の審査基準は、世の中で言われているほど不透明ではありません。むしろ「何を見るか」はかなりはっきりしています。

ただ、その「見ているポイント」が銀行融資とは決定的に違うので、銀行と同じ感覚で準備をすると外します。この記事では、私が審査部門にいた頃の経験を踏まえて、業者が実際にどこを見ているのか、書類のどの部分を確認しているのか、そして「審査なし」「審査激甘」を謳う業者にどう対処すべきかまで、現場感を持って書いていきます。

ファクタリングの審査は「銀行融資」とまったく違う

最初に押さえておきたいのが、ファクタリングの審査は銀行融資の審査と根本的に発想が違う、という点です。ここを理解せずに「うちは赤字だから無理だろう」と諦めてしまう経営者の方が、本当に多いと感じます。

見ているのは「申込企業」ではなく「売掛先」

銀行融資の主役は、お金を借りる企業、つまり申込企業そのものです。決算書・借入残高・代表者の信用情報を細かく見て、「この会社は返済できるか」を判断します。

一方ファクタリングは「貸付」ではなく「売掛債権の売買」です。業者が買い取った売掛金は、最終的に売掛先から回収します。つまり業者が一番気にしているのは、申込企業の財務状況ではなく、売掛先がきちんと支払えるかどうかです。

私が審査部門にいた頃、新規案件の評価シートで最初に開くタブはほぼ例外なく「売掛先情報」でした。申込企業の決算書は、その後に「念のため見る」程度の位置づけだったケースも珍しくありません。

銀行融資と決定的に違う3つのポイント

両者の違いを整理すると、次のようになります。

観点銀行融資ファクタリング
主な審査対象申込企業の信用力売掛先の信用力
信用情報(CIC・JICC)の確認必須基本なし
赤字決算・債務超過大きなマイナス致命傷にはなりにくい
税金・社会保険の滞納原則NG致命傷にはなりにくい
審査スピード数週間〜1ヶ月以上即日〜数日
担保・保証人求められることが多い原則不要

この比較を見れば分かる通り、銀行で断られた経営者の方がファクタリングなら通る、という現象は別に不思議なことではありません。そもそも審査の発想が違うだけです。

「赤字でも借入が多くても通る」の本当の意味

ただし、ここで誤解しないでほしいのが「赤字でも通る」イコール「誰でも通る」ではない、という点です。申込企業の財務状況に厳しさはなくても、売掛先の与信に問題があれば普通に落ちます。

私が現場でよく見たのは、「銀行に断られたのでファクタリングなら通ると思って申し込んだのに、売掛先の業績が悪くて落ちた」というケースです。資金繰りに困っているのは申込企業も売掛先も同じ、というパターンですね。ファクタリングは「申込企業の体力」ではなく「売掛先の体力」を借りる仕組みだ、と理解しておくと話が早いです。

審査で実際に見ているポイント 5つ

ここからが本題です。私が審査担当として実際にチェックしていたポイントを、配点の重さに近い順で5つ挙げます。業者によって細部は違いますが、大筋はどこも似ています。

① 売掛先の信用力(配点6〜7割の感覚)

これがダントツで最重要です。実務では、売掛先のランクで初期評価が8割方決まると言っても過言ではありません。

私が実際に使っていた評価軸を、ざっくり序列化すると以下のようになります。

売掛先のタイプ評価手数料への影響
国・地方自治体・独立行政法人最強大幅に下がる
上場企業・その完全子会社下がる
帝国データバンク・東京商工リサーチで評点が高い中堅企業中の上標準
評点が出ない中小企業(同業他社との取引実績あり)やや上がる
設立間もない法人・評点が出ない中小企業かなり上がる
個人事業主・フリーランス弱〜要相談大幅に上がる、または見送り

評価が高くなる理屈はシンプルで、支払能力が高く、倒産確率が低く、与信情報が公開されているからです。とくに国や地方自治体の売掛金は、未収リスクが極めて低いため、業者によっては「公的機関売掛金専門プラン」のような商品を持っているところもあります。

② 売掛先との取引継続性(通帳の入金履歴)

次に見ているのが、その売掛先との取引が継続しているか、つまり過去にも同じ売掛先から入金実績があるかです。

業者は通帳のコピー(または入出金明細)を必ず要求します。多くの業者で直近3ヶ月〜6ヶ月分、慎重な業者だと1年分を求められます。ここで見ているのは入金額の規模ではなく、入金の規則性です。「毎月15日前後にA社から80万円入金」のような形が3〜6ヶ月続いていれば、「実態のある継続取引」だと判断できます。

逆に、入金実績がない初回取引の売掛金、いわゆる新規債権は要警戒対象でした。私が現場にいた頃も、「実は初回取引で、まだ1円も入金がない」というケースは、買取金額を絞るか、追加資料を要求するか、最悪見送るかという判断になります。架空債権のリスクが構造的に高いからです。

③ 売掛債権の確実性(請求書・契約書の整合性)

3つ目は、提出された請求書や契約書が、本当にその売掛金の存在を証明しているかという点です。

審査担当が請求書を見るとき、確認しているのは金額だけではありません。発行日・支払期日・宛名・摘要・印影・取引内容の整合性を、契約書や通帳の過去の入金履歴と突き合わせます。たとえば請求書には「コンサルティング料」と書いてあるのに、過去の通帳入金摘要には「工事代金」となっていれば、当然引っかかります。

中の人視点で言うと、「架空債権をでっち上げて持ち込む経営者」は残念ながら一定数いて、業者側も慣れています。だからこそ、書類の小さな矛盾を細かく見る訓練を受けています。後ほど触れますが、二重譲渡や架空債権は刑事罰の対象です。

④ 申込企業の「人物」リスク

4つ目は、申込企業そのもののリスクです。ファクタリング審査では信用情報の照会は基本的に行いませんが、それでも以下のような点は必ずチェックします。

  • 法人登記簿の状況(設立時期・代表者・本店移転履歴・債権譲渡登記の有無)
  • 代表者の本人確認書類と素行
  • 同業他社・自社の過去の取引履歴(ブラックリスト)
  • 申込時の言動・回答の整合性

特に、2社間ファクタリングでは「申込企業が売掛金を回収して業者に送金する」という流れになるため、申込企業が入金を持ち逃げするリスクが構造的に存在します。だからこそ、業者は申込企業の人物リスクにも一定の配点を置きます。

⑤ 売掛金の支払サイト(短いほど有利)

最後が、売掛金の支払期日までの日数、いわゆる支払サイトです。

支払サイトが短ければ短いほど、その間に売掛先が倒産したり、トラブルで未払いになったりするリスクが小さくなります。具体的には、支払サイトが30日以内なら有利、60日以内が標準、90日を超えると慎重審査、120日を超えると断られるか手数料が大幅に上がる、という感覚でした。

建設業の経営者の方からよく相談を受けますが、建設業は支払サイトが長くなりがちな業界です。120日サイトの売掛金を持ち込まれたときは、買取金額を抑えるか、3社間スキームを推奨するかで対応していました。

必要書類の裏側──審査担当はここを見ている

必要書類のリスト自体は、ネットで検索すれば各社のサイトに載っています。重要なのは、業者が書類の「何を見ているか」です。

通帳:入金実績の規則性と金額の一致

通帳で確認するのは、先ほど触れた取引継続性に加えて、以下の点です。

  • 売掛先からの入金が、過去の請求書の金額とほぼ一致しているか
  • 入金日が支払期日からそれほどズレていないか
  • 「相殺」「値引き」など、満額入金されていない履歴がないか
  • 他のファクタリング会社への送金履歴がないか(二重譲渡の疑い)

特に最後の項目は要注意です。通帳に他社らしき送金履歴があれば、「すでに別の業者と取引しているか、過去にトラブルを起こしている可能性」を疑います。同業者は、振込名義人の傾向で同業のお金の動きをだいたい見抜きます。

請求書・契約書:金額・支払サイト・印影の整合性

請求書と契約書では、形式の整いと中身の整合性の両方を見ています。例えば、

  • 請求書の発行日と支払期日のスパンが、契約書の支払条件と合っているか
  • 印影が手書きや明らかなコピーになっていないか
  • 取引内容(品目・数量・単価)が契約書と矛盾していないか
  • 売掛先の社名・住所が、登記情報や公式サイトと一致しているか

業界の中にいた人間として正直に言いますが、請求書や注文書の偽造はバレます。電子契約や請求書の電子化が進んだ現在、紙の請求書でも違和感のある書類はすぐに分かります。「請求書のみで100万円」を謳う業者もありますが、それでも内部では裏取りをしています。

決算書:提出を求められたら「重め」のサイン

ファクタリングは原則として決算書がなくても通ります。ただし、決算書の提出を求められたら、業者が慎重に見ているサインだと考えてください。

具体的には、買取金額が大きい、売掛先の与信に不安がある、申込企業の事業実態が把握しづらいといったケースです。決算書で見られているのは、債務超過の度合いや借入の状況というより、「事業実態がきちんとあるか」「売上規模に対して持ち込まれた売掛金が不自然な金額ではないか」といった点です。

2社間と3社間で審査ポイントはここまで違う

ファクタリングには大きく2社間と3社間の2スキームがあり、業者の審査の重みづけはかなり違います。

2社間ファクタリング:申込企業まで踏み込んで見る

2社間ファクタリングは、申込企業とファクタリング会社の2者だけで完結します。売掛先は関与しません。

業者から見ると、申込企業が売掛先から入金を受け取って、それを業者に送金する流れになります。つまり、申込企業が入金を持ち逃げするリスクと、すでに別の業者に同じ売掛金を譲渡している二重譲渡のリスクが、構造的に発生します。

このため、2社間では申込企業の人物リスク、通帳の二重譲渡疑い、債権譲渡登記の有無まで、踏み込んで見ます。手数料相場が8%〜18%と高めなのは、このリスクへの上乗せ分です(出典は記事末尾を参照)。

3社間ファクタリング:売掛先の与信が主役

3社間ファクタリングは、申込企業・ファクタリング会社・売掛先の3者で契約します。売掛先に債権譲渡を通知し承諾を取ったうえで、売掛先から業者に直接入金される仕組みです。

このスキームでは、申込企業の持ち逃げリスクや二重譲渡リスクがほぼ消えます。だからこそ、業者は売掛先の与信に審査ウェイトを集中させ、手数料も2%〜9%と低くなります。

手数料の差は「リスクの差」

2スキームの違いをまとめると以下のようになります。

項目2社間3社間
売掛先の承諾不要必要
売掛先への通知なしあり
申込企業へのリスク評価重め軽め
売掛先へのリスク評価重め重め
債権譲渡登記求められることが多い不要
手数料相場8〜18%2〜9%
スピード即日〜数日数日〜2週間

手数料の差は単純な業者の利益率の差ではなく、業者が背負うリスクの差です。「2社間なのに手数料が極端に安い」と感じたら、契約書の中に何か仕掛けがある(償還請求権が付いているなど)可能性を疑ってください。

審査落ちする典型パターンと対処法

私が現場で見てきた審査落ちのパターンを、対処法とセットで整理します。

売掛先の経営状態が悪い・個人事業主

最も多いのが、売掛先の経営状態が芳しくないケースです。決算情報・帝国データバンク評点・直近の業界ニュースなどから、業者は売掛先の経営悪化サインを拾っています。

対処法はシンプルで、別の売掛先の売掛金を持ち込むことです。「うちは取引先が1社しかなくて」という状況であれば、それは資金繰り以前に事業構造のリスクの話になってきます。

売掛先が個人事業主・フリーランスの場合も、審査が通りにくい代表例です。法人と違って与信情報を取得しづらく、事業規模も小さい傾向があるため、業者は慎重になります。個人事業主が売掛先のときは、3社間スキームの利用、または個人事業主買取に対応した業者を選ぶ、という方向で対処します。

書類に整合性がない・準備不足

請求書の金額と通帳の入金額が違う、契約書の支払条件と請求書の支払期日が違う、印影が明らかに異なる、といったケースです。

ほとんどは単純なミスですが、業者から見ると「偽造の可能性がゼロではない案件」として警戒対象になります。申し込み前に、書類同士の整合性を自分で一度確認してから提出するだけで、通過率は明確に上がります。

申込者の対応が不誠実に見える

意外と効くのが、申込者本人の対応です。電話のヒアリングで質問にあいまいな答えをする、説明と通帳の内容が食い違う、書類提出が遅い、といった対応をすると、「人物リスクが高い」と判定されます。

私が現場にいた頃、ヒアリングで「あれ、この経営者は何かを隠している」と直感した案件は、たいていその後に二重譲渡や架空債権の痕跡が見つかりました。隠し事をせずに事実ベースで話す、これだけで信頼度は大きく違います。

審査落ちした場合の次の一手

審査に落ちたら、まず「なぜ落ちたのか」を業者に聞いてみてください。明確には答えてくれないことが多いですが、「売掛先の規模が」「取引履歴が」など、ヒントは出してくれます。

そのヒントをもとに、

  • 別の売掛先の売掛金で再申し込みする
  • 2社間ではなく3社間に切り替える
  • 別のファクタリング業者に申し込む(業者ごとに審査基準は意外と違います)
  • 売掛先を変えられないなら、銀行融資や公的融資制度も並行検討する

このあたりが次の打ち手です。1社に断られたから諦める、という判断は早すぎます。

「審査なし」「審査激甘」を謳う業者には注意

ここからは警鐘の話です。資金繰りに焦っているときほど、「審査なし」「ブラックOK」「即日100万円」といった文言に目が行きがちです。業界の中にいた人間として正直に言いますが、これらは原則として悪質業者の典型的な釣り文句です。

「審査なし」は構造的にあり得ない

健全なファクタリング業者は、必ず売掛先の与信審査と書類の確認を行います。なぜなら、それをしなければ業者自身が回収不能で潰れるからです。「審査なし」を本気で謳う業者は、

  • そもそも「ファクタリング」ではない違法な貸付業者
  • 異常な高手数料を取って後から取り立てる悪質業者
  • 個人情報を抜くことが目的の業者

のいずれかである可能性が極めて高いです。

特に、いわゆる「給与ファクタリング」については、金融庁が明確に「貸金業に該当する」と整理しており、正規の登録を受けていない業者は違法です。金融庁の公式ページ(ファクタリングの利用に関する注意喚起)でも、年率換算で数百〜千数百%にもなる法外な利息の事例が紹介されています。

契約書の3つの危険サイン

健全な業者と悪質業者を見分けるうえで、契約書には決定的なシグナルが現れます。私が経営者の方に必ず伝える3つの危険サインがこれです。

危険サイン何がまずいか
「金銭消費貸借契約書」と書かれているファクタリングを装った貸付。貸金業登録がなければ違法
「買戻請求権」「償還請求権」の規定がある売掛先が払わない場合、結局申込企業が払う。実質的な貸付
契約書の控えを渡さない、または契約内容を急かす後日トラブルになる典型パターン

ファクタリングは「売掛債権の売買」なので、原則として売主に償還義務はありません(ノンリコース)。償還請求権付きの契約は、それだけで「貸付の可能性が高い」とみなされ、金融庁の警告対象です。

手数料相場を逸脱したら撤退

手数料の感覚値も持っておいてください。先ほども触れた通り、2社間で8%〜18%、3社間で2%〜9%が一般的な相場です。

これを大きく上回る、たとえば「2社間で30%」「即日で40%」のような提示が出てきたら、業者の良し悪し以前に、その時点で取引を見送るのが正解です。逆に、相場より極端に低い手数料を提示してくる業者も警戒対象です。低い手数料で釣っておいて、契約直前に「審査の結果、手数料が上がりました」と言ってくる手口が現場では多発しています。

ファクタリングの法的整理や2社間・3社間スキームの違いについては、一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構のファクタリング2つのスキーム「2者間」「3者間」のポイントを解説でも基本的な考え方が整理されています。あわせて目を通しておくと判断軸の補強になります。

審査を通過する確率を上げる準備のコツ

最後に、申し込み前にやっておくべき準備を整理します。これをやるかどうかで通過率と手数料が変わってきます。

信用力の高い売掛先を「選んで」申し込む

複数の売掛先があるなら、最も信用力の高い売掛先の売掛金を持ち込むのが鉄則です。具体的には、

  • 国・地方自治体・公的機関への売掛金があれば最優先
  • 上場企業・大手企業への売掛金が次点
  • 取引履歴が長く、毎月安定して入金がある売掛先

このような債権を選びます。買取金額が同じでも、売掛先のグレードが1段違うだけで手数料が数%変わります。

通帳・請求書の整合性を事前にチェック

申し込み前に、提出予定の通帳と請求書を並べて、自分で整合性を確認してください。チェック項目はこのあたりです。

  • 直近3〜6ヶ月、売掛先からの入金が毎月あるか
  • 入金額が、請求書ベースの金額とおおむね一致するか
  • 入金日が支払期日とズレすぎていないか
  • 通帳に他のファクタリング会社への送金履歴がないか
  • 請求書の宛名・印影・摘要に矛盾がないか

これだけで、書類差し戻しによる審査遅延を防げます。

複数業者から相見積もりを取る(必須)

最後に、必ず複数の業者から見積もりを取ってください。1社だけの提案で契約するのは絶対に避けるべきです。

ファクタリング業者ごとに、得意な業種・売掛先規模・買取金額のレンジは違います。たとえば建設業に強い業者、IT・WEB業界に強い業者、官公庁案件専門の業者など、それぞれの色があります。同じ売掛金でも、業者によって手数料が5%以上違うことは珍しくありません。

相見積もりは交渉材料にもなります。「他社では○%の提示でしたが」と伝えるだけで、手数料が下がるケースは多いです。資金繰りに切迫しているときほど、1社の提案を鵜呑みにせず、最低でも3社は比較してください。

まとめ

ファクタリング業者の審査でカギになるポイントを、もう一度整理します。

  • 審査の主役は「申込企業」ではなく「売掛先」。銀行融資とは発想が違う
  • 業者が見ているのは①売掛先の信用力 ②取引継続性 ③売掛債権の確実性 ④申込企業の人物リスク ⑤支払サイトの5つ
  • 2社間は申込企業まで踏み込んで見るため手数料が高い。3社間は売掛先の与信に集中するため低い
  • 書類は「揃っているか」だけでなく「整合性があるか」を見られている
  • 「審査なし」「手数料30%超」「契約書に償還請求権」は危険サイン。金融庁の注意喚起対象
  • 信用力の高い売掛先を選び、書類の整合性を事前確認し、必ず複数社から相見積もりを取る

ファクタリングは、使い方を間違えなければ、銀行融資が間に合わない局面で会社を救う有効な手段です。私自身、「来週には不渡りが出る」と泣きついてきた経営者の方を、適切な業者選定とスピード対応で危機回避まで支えた経験が何度もあります。

ただ、ファクタリングはあくまで止血剤です。応急処置にはなりますが、根本治療ではありません。資金繰りに余裕ができたら、売掛金回収サイトの短縮交渉、在庫の見直し、銀行とのリレーション強化など、根本のキャッシュフロー改善にぜひ取り組んでください。資金繰りに切迫している場合は、一社だけの提案を鵜呑みにせず、信頼できる相談先に話を聞いてみてください。

数字は黒字なのに会社が傾く現実を、ひとつでも減らせれば、これに勝る喜びはありません。